やる気介護研究会


やる気介護現場



やる気介護現場-門川社協

宮崎県門川町社会福祉協議会での仕事カードボードの試行


宮崎県門川町社会福祉協議会のヘルパーステーションは、JR日豊本線「門川駅」構内にある。2001年6月8日、門川を1年ぶりに訪問した。
やる気あふれる職場で、常勤ヘルパー3名、登録ヘルパー26人が働いている。土曜日も日曜日もなく、夜間訪問(現在は夜10時までの訪問利用者のみで深夜訪問はない)も、24時間ホームヘルプサービスが動いている。2001年5月の訪問回数は2494回、延べ活動時間2367時間であった。

門川町社会福祉協議会では、2000年8月から2枚の仕事カードボードを使っている。サービス提供責任者であり、ヘルパー主任の奈須さんによると、「当初、サービス提供責任者がすべての仕事カードを書こうとしたため、手間が大変で負担であったが、最近は登録ヘルパーさん自身がそれぞれ受け持ち宅の仕事カードを書くようになり、記入する負担が分散し、訪問介護計画をカードに書くメリットが生きてきた」と言う。

門川町社会福祉協議会ヘルパーステーションでは、登録ヘルパーは直行直帰の勤務形態をとっていない。毎朝ヘルパーステーションに立ち寄り、「今日は誰のところで何の仕事をするのか」仕事カードを抜き出して訪問へ出かける。訪問が終わればカードを戻し、訪問時の状況をステーションで記録する。
門川町にある仕事カードボードは、折りたたみ式ボードで、両扉式で、閉めて鍵をかけられる タイプである。
しかし、折りたたんで鍵をかけることはなく、常に開いて使っている。誰のところでどんな仕事をするかという情報を書くカー ドは、書かれる利用者側にとってはプライバシーにひっかかるものである。鍵つきボードは、ヘルパーステーションに誰もいなくなるときは鍵をかけておけば誰 もカードを読むことができない。プライバシー保護の面から優れていると考えたのが選択の理由である。

1枚のボードでヘルパー16人用なので、門川では2枚のボードが必要で、2枚を使っている。ボードは、広げたときのサイズが縦90センチ、横171センチ、厚み4センチ。扉を閉めると、縦90センチは変わらず、横87センチ、厚み8センチになる。カードは縦に51枚*横に16枚=816枚入る。仕事カードとして4600枚(23色のカー ド、各色200枚)を用意して使っている。

2004-03-30 やる気介護現場  やる気介護現場-門川社協

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