Lesson 16
車いすの種類


 車いすにはいろいろなタイプがあります。大きく分けると、@標準型(普通型)車いす、A介護用車いす、Bモジュラー型車いす、Cティルト・リクライニング機能つきモジュラー車いす、D電動車いす。車いすは、その人の適したサイズで、適したものが、適した場所で使われることが大切です。

@ 標準型(普通型)車いすは、私たちがよくみかけるものです。折りたためる構造で、布・シートが張ってあるスリングシートの車いすです。サイズが決まっていて調整はできません。アームレストが跳ね上げ式になっていたり、はずれる車いすもありますが、アームレストの高さは変えられず固定されている車いすがほとんどです。一見、フットレスト長は固定されているように見えますが、ほとんどの車いすで長さ調整可能です。

A 介護用車いすは、車輪が小さく、軽量、コンパクトです。介護者が後ろから押して歩く車いすです。

B モジュラー型車いすは、部品を調整して、組み立て、その人に合わせたサイズに調整できる車いすです。座面の奥行き、座面幅、背もたれの張り、アームレストの高さ、フットレストの角度、フットレストのプレートの素材、駆動輪のサイズ、駆動輪の軸の位置、ハンドリム、ブレーキ、クッションの素材、厚みを部分的に調整することも可能です。

C ティルト・リクライニング機能つきモジュラー車いす
ティルト機能とは、ゆりかごのような機能です。リクライニングだけの車いすでは、背もたれだけが倒れます。しかし、ティルト機能つき車いすだと、座面と背もたれの角度を保ったまま、そのまま、ゆりかごがゆれるように、後ろに倒れさせることができます。90度で座れない人を座面角度を広げてリクライニングさせ、さらに、その角度を保って、ゆりかごのように座らせることができます。
ティルト機能 リクライニング機能

標準型(普通型)車いす 介護用車いす モジュラー型車いす